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zoom RSS うにゃ、噛みつかなくて良かった

<<   作成日時 : 2005/07/13 03:21   >>

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icon 11日の朝日新聞の夕刊に、中山文部科学大臣が10日に福岡市で行われた講演で、先月問題なった「従軍慰安婦」という言葉に関しての発言を行なったという記事が出ていました。

 中山文部科学相は10日、福岡市での講演で、「従軍慰安婦という言葉は当時存在しなかった」という自らの発言を支持する日本人留学生のメールを約9分間にわたって読み上げ、「感銘を受けた」「若い方々は本当に真剣に考えてくれている。ありがたい」と語った。
 中山氏は「私の発言に関してはご批判もあるが、若い方々からの励ましがすごく多い」として、カナダの大学院で学ぶ20代の女性からのメールを紹介した。
 中山氏によると、メールは「(従軍慰安婦は)一部の日本人が自虐的にも戦後作った言葉だ」と、中山発言を支持。「彼女らには大いに同情すべきだが、(意に反して売春させられたのは)古い時代の日本の農村で見られた情景とそう変わらない」「戦地にある不安定な男の心をなだめ、一定の休息と秩序をもたらした存在と考えれば、プライドを持って取り組むことが出来る職業だったという言い方も出来る」とも述べているという。

 この中山文部科学大臣は、先月の6月にも従軍慰安婦に関して「そもそも従軍慰安婦という言葉は、その当時なかった」などと述べて、韓国などから反発を招いていました。

 中山文部科学相は11日、静岡市で開かれたタウンミーティングで、歴史教科書に関連して、「そもそも従軍慰安婦という言葉は、その当時なかった。なかった言葉が教科書に出ていた。間違ったことが教科書からなくなったことはよかったと評価した」と述べた。従軍慰安婦や強制連行の記述が「減って良かった」とした昨年11月の自らの発言の真意を説明する中で言及した。
 中山氏は昨年の発言後、「文科相になった以上、個人的な考え方についての発言は控えるべきだった」と述べており、タウンミーティング後の記者会見では「質問されたから答えた」と説明した。

 11日の夕刊を読んだ時点では、「また何言ってんだ、このアホは」と思い、「自分の見解を支持してくれるから『感銘を受けた』だと。ホント、チンケな野郎だ」とさえ感じて、「でも、これはネタになるな」などと、ここに書く文面を考えていたほどでした。しかし、アホだったのは私の方でした。
 その文章の中に入れる一節として、「言葉がなければ、その事実がなかったということにでもなるんでしょうかね。それじゃ、昔は癌という病気は存在しなかったんでしょう。『癌』などという呼び名は存在しなかったんですから。問題は言葉の有無ではなく、その事実があったかどうかでしょうに」というものを考えていたとき、その自らの言葉から疑問が湧いてきました。「名称の有無は別として、本当に従軍慰安婦の問題はあったのだろうか?」と。
 そこで、Webで検索をかけてちょろちょろっと調べてみましたが、これがどうも怪しい。確かに、「慰安所」という軍人のための売春所は存在していました。このことを否定するサイトは、調べてみたかぎりではありませんでした。しかし、問題となってくるのは、そうした慰安所の設置や運営にどれだけ軍が関与していたのかどうか、そこで働いていた韓国人や中国人などの娼婦達が強制的に連れてこられたのかどうか、などについてです。
 これらの点については、確たる証拠が残っておらず、あるのは証言だけです。そうして、その証言についても、偽証と確認されたものもあり、いわゆる「従軍慰安婦」というものの存在を鵜呑みにするわけにはゆかなくなってきました。

 これでは、中山文部科学大臣に噛みつくどころの話ではありません。反対に、「心の中でとは言え、アホ呼ばわりして申し訳ありませんでした。おっしゃる通り、当時『従軍慰安婦』という呼称はありませんでした。また、そう呼べるような売春婦の存在に関しても、『従軍慰安婦問題』として問題視される性格のものであったという事実は認められていないようです」と、平謝りするほかありません。
 さらに言えば、私、最初にこの記事を読んだ際、「戦地にある不安定な男の心をなだめ、一定の休息と秩序をもたらした存在と考えれば、プライドを持って取り組むことが出来る職業だったという言い方も出来る」という一節を、中山文部科学大臣が述べたものと誤読し、「ホント、クソッたれだな」などと思った始末です。アホは私の方でした(でも、この一節がメールを送ってきた人からのものであっても、当事者でないものがこんなおためごかしの奇麗事を言うのには、ムカッ腹が立ってきます)。

 なお、このことについての記事、共同通信では以下のようになっていました。

 中山成彬文部科学相は10日、福岡市内で講演し、「従軍慰安婦」という言葉が戦時中はなかったことを強調する支援者からのメールを約10分間にわたって読み上げ、「真剣に考えてくれている。ありがたいことだ」と述べた。

 中山文科相は6月に「従軍慰安婦という言葉はその当時なかった」と発言して、韓国などから反発を招いた経緯がある。

 講演で中山文科相は「私が歴史認識を話すと良からぬ誤解を招くといけないので、手紙を紹介する形で皆さんのご理解を得たい」と前置き。カナダの大学院で学ぶ20代の日本人女性から届いたというメールを紹介した。

 メールは従軍慰安婦をめぐり「そんな言葉は当時ありません。一部の日本人が自虐的に戦後、作った言葉ですよね」とし、「イメージの悪い言葉を作ってことさら悪事のように騒ぐのはなぜでしょうか」と批判している。

 中国や韓国の反応については「国益に沿って反日を利用し、国内をなだめつつ、とりあえずごねてみる作戦。(中国や韓国に)ただ頭を下げるのでは政治家として二流、三流」などとしている。〔共同〕 (21:00)

 朝日新聞とは、微妙に違っていますね。特に、読み上げたメールの引用の仕方とか。
 こういうのを読むと、先月の問題となった発言もどういう流れから出てきたのか、前後関係なども知りたくなってきますね。文脈から切り離して引用すれば、その言葉そのものは事実であっても、意味がまるで違ってくるなんてことはままあることですから。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんにちは。思想傾向に関わらず、新聞記事というものは「さあ、読者の皆さん怒ってください」と書かれるものです。最近は朝日がいろいろと話題になっていますが、聖教・赤旗なんかはもっとあからさまですね。
 読者に「共感」を求めてくる場合は、それに流されずに「分析」する必要があります。内容を真に受けて損をしても、新聞記者や知識人は責任をとってくれませんからね。
野良猫
2005/07/13 04:59
 野良猫さん、はじめまして。
 人は心を通して世界を見るものであり、事実をどの視点から切り取るかという時点で、すでに何らかの傾向というものがそこに潜在していると思います。新聞などの場合、あらかじめその傾向がわかっていれば、こちらの方で補正はかけられるのですが(もちろん、その補正をかける自分自身もまた、いずれかの視点から物事をとらえているから、これも注意しとかないといけない)。
鈴実
2005/07/14 00:38

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