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zoom RSS おっ、金融庁が動いた

<<   作成日時 : 2005/08/15 02:49   >>

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icon 貸金業者に「取引履歴」の開示を義務化づけ、理由なくして拒否した場合には行政処分の対象にするとは、最高裁での判決があったとは言え、金融庁も思いきった方向でガイドラインを改定しましたね。

 金融庁は12日、消費者金融など貸金業者に対し、借り手がいくら借りて、どれだけ返したかを記録した「取引履歴」を借り手や代理人に開示することを義務づけると発表した。正当な理由なく拒否した場合は、業務停止を含む行政処分の対象にする。借り手が情報開示を受けないと、借金の現状を正確に把握できず、返済計画の見直しや利息の払い過ぎのチェックが難しいためだ。
 貸金業規制法は業者に取引履歴の保存を義務づけているが、開示義務は明記していない。金融庁のガイドラインも「開示に協力する」との表現にとどまっていた。
 しかし、最高裁が今年7月の判決で「取引履歴の開示義務がある」との判断を初めて示したのを受けて、行政の対応としてガイドラインを改めることにした。9月中旬から適用する。
 取引履歴は借り手が返済計画をたてる際に役立つほか、利息制限法が定める利息上限(年率15〜20%)を超えた利息分を業者から取り戻すのにも不可欠。上限を超えた利息分は原則として無効だが、借り手が納得して支払った場合は有効になるとして業者は高い金利を設定している。しかし、業者の適切な説明や手続きがなかったとして、借り手が上限利息を超えた分の返還を求める例も多く、取引履歴で過払い利息を把握できる。

 現在、貸金の金利に関してはふたつの法律による制限があり、そのひとつは利息制限法で、もうひとつは出資法です。利息制限法による金利の上限は、年利15〜20%となっています。しかし、テレビのコマーシャルなどを見ればわかる通り、ほとんどの消費者金融会社はこの上限を越えた金利を取っています。なぜなら、利息制限法の金利制限には、罰則規定がないからです。
 そのため、消費者金融会社は、利息制限法の上限を越え、罰則規定のある出資法の上限である年利29.2%以内の金利で貸し出しを行なっています。この利息制限法での上限を越える金利に関しては、グレーゾーンとしてかねてから問題とされていたのですが、法律が改正されることはなく、現在でも放置されたままです。
 ただし、利息制限法での上限を超える金利に関しては、貸金業法にある「見なし弁済規定」を満たしていなければ、無効とされています。そうして、この「見なし弁済規定」にある条件を満たすのは難しく、ほとんどの場合、その要件を満たしていません。ですが、ここにも落とし穴があり、借り手が利息制限法の上限を越える利息の引き直しを求めなければ、そのまま契約書にある通りの利息が適用され、「見なし弁済」が行われるというのが実情となっています。
 債務整理をする場合、この利息制限法を超えて支払っていた金利を利息制限法で定められた金利に引き直して再計算し、債務の総額を確定させることになります。その際に必要となるのが取引履歴であり、これがないと引き直し計算ができません。
 ですが、債務者が過去何年にもわたる取引履歴を所持しているはずもなく、取引履歴は債権者に提出してもらうよう求めることとなります。もちろん、金利の引き直し計算などされれば、多く払っていた利息分は元金の返済に回されることとなり、残金が減るばかりか、場合によっては過払いが生じ、反対に過払い返還請求を起こされることにもなります。そのため、債権者側はなかなか取引履歴の開示には応じようとしません。
 しかし、今回の金融庁のガイドラインの改定によって、取引履歴の開示が義務づけられたため、これまでよりスムースに債務整理が行なえる状況になるのでしょう。ですから、今回の取引履歴開示の義務化は、グレーゾーンの撤廃とまではゆかずとも、グレーゾーンのライトグレー化とは言えると思います。
 もっとも、個人で利息の引き直し計算を行っての債務整理を行なうということにはやはり困難が伴うでしょうから、司法書士や弁護士に頼むことになるのでしょうが。

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